飯田線と望月街道:板敷川の清流に癒されて線路沿いを歩く

鉄道


飯田線と望月街道、そして街道を散策しながら観える板敷川。鉄道と清流に挟まれた街道は私の癒しの道です。本記事では、板敷川と望月街道にフォーカスし、その魅力や特徴、アクセス方法、歩いて楽しいスポット、などを詳しく解説します。観光や散策、ローカルな旅を計画している方の参考になるような情報を網羅的にご紹介します。

飯田線と望月街道

飯田線については特に説明の必要はありませんね。愛知県豊橋市と長野県辰野町を結ぶ地方鉄道で、総延長は約195kmに及ぶJR東海が運営する路線です。全国的にも珍しい長距離地方鉄道であり、急峻な山岳地帯や数々の渓谷、集落といった多様な景観を車窓から楽しめることが魅力です。

沿線は古くから交通の要所であり、各地に温泉地や歴史的な町並みも点在。また秘境駅と呼ばれる利用者の少ない駅が多いことも鉄道ファンに注目されています。日常の移動手段としてだけでなく、ゆったりとした時間を電車で過ごす旅のスタイルも提案できるのが飯田線の特徴です。

望月街道の歴史と文化

望月街道は、中世から近世にかけて信州望月と他の地域を結ぶ重要な街道でした。古くは武士や商人、旅人が往来し、道中に宿場町が発達した歴史も持っています。

現在でも望月街道沿いには当時の面影を残す石畳や古い建物、神社仏閣が点在し、散策コースとして人気です。また、地元の祭りや行事も息づいており、訪れることで地域の伝統や文化に触れることができます。特に春や秋の季節には街道沿いの景色が色づき、写真映えするスポットも多数存在します。

望月街道は、この街道を開設した新城市長篠の豪商・望月喜平治の名に由来する。彼は、宇連川右岸側に豊川を岩代橋で渡った新城市長篠字岩代付近から新城市川合に至るおよそ14kmの道を開設した。これまで道の無かった槇原地区の岩山に隧道を開く難工事を行い、その工事費用に私費を投じて賄ったことが彼の偉業として高く評価されている。この工事は明治10年(1877年)に着手し、明治19年(1886年)に完成するまでに9年の歳月を要した。

板敷川の自然が心を癒す

飯田線の反対側に板敷川が流れています。渓流釣りや川遊び、夏は涼を求めるファミリーやカップルにも人気の自然スポットです。板敷川の名前が示すとうり川の底面が感じられます。途中で現れる立岩が撮影スポットでしょうか?

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飯田線が走るエリアには、多くの渓流や川が点在していますが、その中でも板敷川は特に地元の生活や自然環境と密接なつながりを持っています。望月街道からも板敷川の清らかな流れを見ることができ、時折、川沿いを歩く住民や釣りを楽しむ人の姿も目に入ります。

また、大雨や雪解け時期には増水することもあり、飯田線の運行にも影響を及ぼすケースがあるなど、鉄道もと自然との共存していると感じました。

また、板敷川は土地の歴史や文化とも深い関わりがあり、地域にとって欠かせない存在です。板敷川は飯田線を利用する旅人や地元の人々の日常風景に溶け込んでおり、沿線の豊かな自然を代表するスポットのひとつとなっています。

奥三河蒸留所から三河槙原駅へ

飯田線の側道を歩く

今回の散策は奥三河蒸留所横の広場に車を止め三河槇原駅を目指してみました。ようとめ橋を渡り宇連川の反対側に出ます。望月街道は道幅が狭く飯田線の側道といった表現もできそうです。時々やってくる飯田線の車両に手が届きそうでスリルを味わえます。

途中に観える立岩が撮影スポットでしょうか?

槙原トンネル

しばらく行くと飯田線の路線を渡り、北へ向かい隧道をくぐります。

隧道とゆう表現がぴったりの、手掘リ感がたまりませんね。少し怖いのが実感です。

トンネルを出た後は再び飯田線の線路方向に進みます。あたりに民家も現れてきますので少し安心感が。

三河槙原駅

三河槙原駅に到着しました。小さな無人駅で、周囲にはのどかな風景が広がっています。ローカルな雰囲気が漂い、今回の旅の目的にピッタリです。

あたりを見渡すと、切立った山が印象的です。この山を掘削して今通ってきたトンネルがつくられたと思うと望月街道の歴史を感じざるをえません。

かつては駅近くに採石場があり貨物が乗り入れ、砕石の積みだしが行われていました。駅の歴史にも感慨深いものがあります。

散策を終え再び望月街道をもどります。時間にして20分程度でしょうか?新たな発見があった街道を折り返す道中は今回の散策の復習をしているようで、楽しいですね。帰る前に奥三河蒸留所によって飲みものをいただきました。

旅のまとめ

板敷川の澄んだ流れと飯田線の静かな車両が織りなす風景は、日常の喧騒を離れ心を穏やかにしてくれます。望月街道をたどりながら、川沿いを歩くことで、四季折々の自然美や温かな地域の暮らしぶりにも触れることができました。

豊かな緑と清らかな水音の中をのんびり歩き、時おり聞こえる列車の汽笛や、すれ違う人々との挨拶が旅のよいアクセントになっていたように思います。

ほんの少し足を延ばせば、昔ながらの街並みや素朴な味わいの地元グルメとも出会える点も、このエリアの魅力です。飯田線沿線と望月街道の散策は、都会では味わえない癒しと発見に満ちた時間を約束してくれます。ふらりと訪れ、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

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