今回の旅は愛知県の端、飯田線沿いに佇むような小さな駅、東栄駅を尋ねてみました。駅舎内には「ちゃちゃカフェ」があります。この駅舎はただの待合所に留まらず、地元の人や旅行者が交流し、飯田線沿線の美しい自然を楽しみながら、心温まるお茶や手作りのお菓子を味わうことができます。魅力あふれる「ちゃちゃカフェ」と、飯田線沿線で過ごした体験を紹介します。
ちゃちゃカフェ
東栄駅にある「ちゃちゃカフェ」は、全国でも珍しい駅舎内のカフェです。私はコーヒーとお店自慢のスウィーツをいただきました。お店のかたとの何気ない会話に心がなごみます。店内には薪ストーブやギャラリーがあり、いい雰囲気を出しています。しばらくゆっくりした時間を楽しみました。
薪ストーブで温まりながら、飯田線の列車が通過するのを待ちます。ゆっくりした時間とともに、贅沢な空間だと感じることができました。
ちゃちゃカフェモーニング
ちゃちゃカフェスウィーツ
コーヒーを飲みながら飯田線の列車が通過するのをずっと眺めていたいのですが、本数は少なく通過列車を待つには2時間ほどかかるので今回は諦めました。ただ、のんびりとした感覚がかえって良いのかもしれません。
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飯田線の東栄駅の次の停車駅は静岡県に入り、出馬(いずんま)駅となります。秘境駅で有名な小和田駅は東栄駅より13駅目となります。東栄駅あたりから秘境感が漂い始め秘境駅手前といったら良いのかわかりませんが、私には興味深い区間です。
駅東側はすぐに浜松市の天龍区になります。駅開設当時は飯田線の前身となる三信鉄道が走っていました。豊橋側と飯田側から進んだ路線の敷設工事が結ばれ飯田線の全線が開通した象徴的な区間です。地理的にも、鉄道の歴史からも興味深い場所ですね。
飯田線と別所街道
飯田線の路線は別所街道(R151)とほぼ併走します。本長篠駅から東栄駅までは飯田線で約30分、駅の数では7駅目となります。車で移動するにも、信号は少なくストレスなしで走れます。各駅で止まる飯田線の乗車時間と比べても時間の差はあまりなく40分ほどです。
東栄駅の駅前に伝統的な行事花まつりで登場する鬼が飾られています。地元の行事に触れられることは旅の楽しみのひとつですね。
花祭(はなまつり)は、愛知県北設楽郡等に伝承される霜月神楽の総称である。重要無形文化財(北設楽郡のみ)。700年以上にわたって継承されている神事芸能で、清めと湯立てのほか、少年の舞、青年の舞、巨大な鬼面を付けた鬼の舞、等が夜通し行われる。※Wikipediaより
東栄町中心へ
カフェを楽しんだ後は東栄町の中心へ向う予定です。線路に出て気付いたのは駅舎も鬼をイメージしているのですね。新しい発見でさっそく知人に話したくなりました。
駅を出て別所街道沿いに走ってみます。飯田線は相川沿いに中部天竜駅方面へ向かいますが、別所街道がここで線路と離れ北上して東栄町の中心に向かいます。
別所街道は、名前があらわすように旧街道の面影を今に伝え、かつての旅人が実際に歩いた道です。この道が、飯田線沿いにあることは路線と共に古き良き時代の風情を偲ばせる風景を造り出しています。
東栄町駅から東栄町役場までは8キロ弱あり車でも15分ほどかかります。町の中心には民家やお店が立ち並び、山あいにぽつんと拓けた町とゆうのが印象です。この雰囲気を味わえるのが飯田線沿線を訪れる魅力だと改めて感じました。そして、駅が町の中心から離れているのが何故か飯田線らしいですね。
まとめ
最後に、今回の旅のまとめをしてみます。「ちゃちゃカフェ」と飯田線の小さな駅舎で過ごす一日は、都会の喧騒から離れて心地よい時間を過ごすための絶好の機会となりました。静かで美しい自然の中に佇むカフェでは、お店独自のメニューが楽しめ、ホッと一息つくことができます。近隣には文化や歴史が感じられるスポットも多く、散策を通じて地域の魅力を再発見することができるでしょう。
飯田線の小さな駅舎は、そのシンプルさと昔懐かしさが相まって、日常から離れた特別な時間を提供してくれます。列車の到着や出発を待ちながら、静かなホームで過ごすひとときは、心のリフレッシュにも最適です。また、この地域の自然景観や季節ごとの風物詩も楽しむことができ、訪れるたびに新たな発見が待っています。
「ちゃちゃカフェ」と飯田線の駅舎での一日は、日常に少し変化を与えたい人々にとって、忘れられない思い出となることでしょう。静かな時間の中で、自分自身と向き合う贅沢なひとときをぜひ体験してみてください。
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