この記事では名鉄三河線の山線にあった旧三河広瀬駅の役割と最終駅となった旧西中金駅との関係について私独自の視点で考察しています。
名鉄三河線の山線
廃線区間
愛知県の西三河地方に名鉄三河線があります。現在名鉄三河線の山線は知立駅から猿投駅までとなります。当初は知立駅から西中金駅の間を結んでいたのですが2004年に猿投駅から西中金駅の間は廃線となりました。
もともと、通常の気動車が走っていましたが、西中金駅 から 猿投駅間は1985年に非電化によりレールバスに切り替わっています。
コスト削減のためのレールバス運用もマイカーの普及に押され利用者の減少の影響を受けるのは致し方ないことですね。
旧駅舎の再利用
現在猿投駅以北で駅舎が残るのは三河広瀬駅と西中金駅のみとなり、一方で、駅舎の再利用が進み駅ホームとともに大切に保存、有効活用されています。また、三河広瀬駅と西中金駅は共に登録有形文化財に指定されています。
三河広瀬駅のホームは比較的長くその作りも輸送用に工夫されています。かつては貨物輸送があり陶器などが運ばれていたとのこと。ホームの端画像ですが、このあたりで荷物の積み込みなどしていたのでしょうか?
駅舎内では旧三河広瀬駅カフェとして五平餅や飲み物が販売され、駅前では広瀬駅前ひろば産直市場として野菜の販売が行われます。(土、日午前中)
かつてのレールはそのままで、西中金方面に遊歩道として再利用されています。
三河広瀬駅の役割
駅前付近
駅前には広場があり豊田おいでんバスのバスターミナルとなっています。現在でも広瀬屋とゆう旅館があり人の移動の要となっている場所です。
駅見学の方の駐車場となっている所に以前は喫茶店がありましたが、いつの間にかお店を閉められたようです。しかし、駅ホーム、レール跡は実際に立ち入ることができる廃線として人気の撮影スポットとして訪れる方も多いですね。
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西中金駅との関係
三河線山線の廃線区間の終点が西中金駅となります。当初は香嵐渓で有名な足助まで延線予定で事業免許も得ていたのですが最終的に断念し未成線区間として終わりました。
西中金駅を終点とするには不自然な場所で、速い段階で延線の可能性がなくなっていれば最終駅が三河広瀬駅でもよかったのではないでしょうか?
上記のように西広瀬駅にはバスターミナルがあり、足助方面への移動は可能です。西中金駅以遠が開通していれば次の駅名は東中金駅だったかもしれません。実際、三河広瀬駅より出ているバス停に東中金とゆう停留所があり足助方面に向かいます。
決して、西中金駅が不要とゆうわけではなく当時の路線施工の難しさが感じられます。
それにしても、現在は西中金駅舎も有効利用され待合室を豊田市が改装し、住民組織「西中金駅愛護会」が運営する喫茶店「西中金ふれあいステーション」が、2015年に営業開始されました。豊田市と地域の住民の方に感謝したいですね。
三河広瀬駅ともども地元の方々の熱意を感じます。みんなで旧駅舎の再利用を応援しましょう。
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