岐阜県の奥深い緑に抱かれるに位置する郡上八幡は、水と踊りで知られる風光明媚な町で,清流吉田田川が町の中心を流れ、その豊かな水は古くから人々の生活や文化に密接に関わってきました。
散策すると用水路が巧みに配置された町並みをみることができ、水の恩恵を最大限に活かした生活の知恵が感じられます。
この記事では、歴史と生活が融合する郡上八幡の水系に焦点を当て、水が形成した町とその文化に迫ります。
豊富な川の水系
吉田川
郡上八幡の町を流れる吉田川が、水系の中心的な役割を果しています。木曽川水系の一級河川である 吉田川 は豊富な水の流れと景観の素晴らしさで町の観光資源となっています。新橋欄干からの飛び込みは郡上八幡独自の夏の風物として有名ですね。
川に胸のあたりまでつかり渓流釣りをしている方も多いです。イワナ、アマゴなどが釣れるのでしょうか?食卓また、お店で観光の方の舌を満足させることでしょう。吉田川沿いには宿、飲食店が多く吉田川の景観を楽しみながらいただくグルメは格別です。
吉田川から分岐する様々な用水路は、古くから農業や生活に必要な水源として利用されてきました。自然と人間が協力し合うこのシステムは、郡上八幡の豊かな自然環境を維持し、地域社会の持続可能な発展に貢献しています。
小駄良川
吉田川は長良川の支流ですが、さらに支流となる小駄良川があります。基本的に浅瀬が多く子供の水遊びができます。もちろん、大人も川沿いを歩くなどおすすめのスポットです。夏の暑い日には絶好の場所ですね。
生活用水
張り巡らされた用水路
郡上八幡は市内に水路が張り巡らされ、郡上八幡ならではの風情が感じられます。水路の水は、飲み水としても使用されるほどの清潔さを保っており、日々の料理の際にも活用されています。この水の清潔さが、地域の食文化や生活習慣にも、良い影響を与えています。さらに、この水路は地域の美しい風景の一部としても認識されており、観光客にとって写真撮影のスポットとなっています。
※ 画像は郡上八幡観光協会より
水路を用いた 共同洗濯所 もあり、実際にすすぎ洗いに使用され、観光資源としてだけではなく郡上の人の歴史的な生活の知恵をうかがい知ることができます。
観光スポットとしての湧水
市内を散策すると目にするのが水路とともに湧き水があることです。
宗祇水 は「日本名水百選」に指定された湧き水で、 商店街の一角に建てられた祠の下から流れ出し、吉田川に注がれます。
小駄良川と吉田川の合流地付近に位置している。白雲水とも言われ、1985年宗祇水として名水百選第1号に指定されている。また、1974年に岐阜県指定の史跡にも指定されている。また郡上市の旧八幡町は人と自然が調和した交流文化のまちとして水の郷百選 に選定されていて、宗祇水は名水スポットの一つになっている。 ※ Wikipedia より
地底水
大滝鍾乳洞
郡上の町の散策圏内から離れ、安久田川、県道328号沿いに大滝鍾乳洞があります。二億年以上前にできたといわれる大滝鍾乳洞は、総延長二キロに及ぶ東海地区最大級の石灰洞窟です。
洞窟内最深部には落差30mの地底滝があり、これに代表される豊富な水が今なお鍾乳石を成長させています
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天然水サイダー
郡上天然水サイダー は郡上八幡ご当地のサイダーで、鍾乳洞が多い安久田地区の湧水を使用しています。石灰岩質の地形で磨かれたミネラル豊富な天然水を使用し、とてもまろやかと評判です。
水の町と言われる 郡上八幡 このようなところにもこだわりを感じます。
吉田川と用水路、そして長い年月が作り出した大滝鍾乳洞、それぞれが郡上八幡の自然、歴史、そして文化に不可欠な要素となっており、今後も地元の方に大切に守り伝えられていくことを期待いたします。
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