今回の旅は長良川鉄道で、郡上八幡駅から美濃白鳥駅を経由し北濃駅を訪ねてみました。美濃白鳥では「白鳥踊り」という独自の文伝統が息づいており、年間を通じて多くの地元民と観光客を楽しませます。終点の北濃駅にはかつて蒸気機関車が走っていたころの転車台が保存され鉄道ファンを魅了します。どうぞ、みどころいっぱいのこの旅にお付き合いください。
美濃白鳥駅
白鳥踊り
長良川鉄道の郡上八幡駅を過ぎてから要所になる駅のひとつは「美濃白鳥駅」です。以前は、駅舎と併設して喫茶店があったのですが、いまでは、駅周辺がすっかり簡素になっていました。
しかし、日本の情緒あふれる地域にらしく、その周辺は豊かな自然と深い歴史に包まれています。今でもこの駅は、地元の人々だけでなく、観光客にとっても重要な交通の拠点となっています。
特に、白鳥踊りや長滝白山神社などの文化的・歴史的名所へ簡単にアクセスできるため、多くの訪問者を惹きつけています。白鳥駅周辺の探索は、日本の豊かな文化遺産と自然景観の両方を提供します。
白鳥踊りは、この地域の伝統的な祭りであり、毎年多くの観光客がその魅力を体験しに訪れます。長良川鉄道を利用することで、地元の文化に触れることができるだけでなく、長滝白山神社のような古くからの信仰の場にも簡単にアクセスできます。
長滝白山神社は長良川鉄道「白山長滝駅」より徒歩三分です。長良川鉄道の列車は本数が少ないので事前に時間を調べておきましょう。
白鳥おどりは、岐阜県郡上市白鳥町(旧・郡上白鳥町、通称「美濃白鳥」)で開催される伝統的な盆踊りである。 古くは若い男女がおどりを通じ心を触れ合わせる場として存在し、現在も多くの人々に親しみつづけられている。愛称として「白鳥マンボ」とも呼ばれている。 ※ Wikipediaより
【国内盤CD】白鳥踊り保存会 / 現地保存会による 岐阜・奥美濃 白鳥おどり
長滝白山神社
長滝白山神社は、その名の通り、長く滝が流れる神秘的な自然に囲まれた場所にあります。訪れる人々を魅了するこの神社は、古くから地域の人々に深く尊敬され、多くの参拝者が訪れます。特に、白鳥踊りなどの年間を通じて行われる祭事は、地元の伝統文化を今に伝える重要な役割を果たしています。また、長良川鉄道の白鳥駅からアクセスしやすいことも、この神社が訪れやすい理由の一つです。この神社の周辺には、自然の美しさを感じられる場所が豊富にあり、参拝の後には周辺を散策するのもおすすめです。
長滝白山神社(ながたきはくさんじんじゃ)は、岐阜県郡上市白鳥町長滝に鎮座する神社である。霊峰白山を御神体とする。日本各地に分布する白山神社の中心的な神社の一つで白山信仰における美濃国側の中心である。 ※ Wikipedia より
※ 画像はじゃらんnetより
北濃駅
転車台
北濃駅は長良川鉄道越美南線の終着駅です。この駅は開業以来、多くの観光客や地元の通勤・通学者に利用されています。その風光明媚な景観と地域の魅力が詰まった駅舎は、訪れる人々にとって特別な場所です。
北濃駅に残る転車台は、駅施設の中でも特に注目される存在です。転車台は列車の進行方向を変えるために使用され、特に蒸気機関車の運行時には不可欠な設備でした。現在でもその原型が残っており、鉄道ファンや歴史愛好家にとって貴重な遺産となっています。
※ 画像は中日新聞Webより
北濃駅の構内北側には蒸気機関車の向きを変える転車台が残っており、これは蒸気機関車が現役だった1960年代終わり頃まで使われており、長良川鉄道発足後も使われた時期がある。この転車台は1902年にアメリカン・ブリッジで製造されたもので当初岐阜駅に設置され、越美南線が当駅まで延伸開業した1934年にここに移設された。直径15.4mの円形をしており、機関車の載った橋桁を2人で押して回転させる手動式である。 ※ Wikipedia より
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未成線区間
未成線とは、計画だけがなされながら実際には完成されなかった鉄道路線のことを指します。これには様々な事情があり、経済的理由、地域の変化などが影響しています。日本においてもいくつかの未成線が存在し、それらは今も多くの鉄道ファンの関心を集めています。特に長良川鉄道の未成線は、北濃駅から九頭竜湖駅までの区間で計画されていましたが、完成には至らず現在に至っています。
長良川鉄道が越美南線と言われるのは北濃駅から九頭竜湖駅を結ぶ予定の越美線の計画が頓挫したことに由来するのは鉄道ファンの方はご存知と思います。
北濃駅に降り立った私も未成線区間を超えてみたくなりました。ただ、途中の石徹白地区を経由し交通機関のない場所を二時間ほど歩かなければなりません。途端に、あきらめた私ですが、完成されるべく敷設された長良川鉄道の未成線区間に思いをはせたことは間違いありません。
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